看護師社長物語 Vol.192

派遣先の病院では、頻繁に緊急手術が入っていた。予定手術以外の緊急手術であるが、当然ながらスタッフは限られている。スタッフも夜中、朝方に一旦、寮に帰るということや、そのまま継続して翌日を迎えるというようなこともあったので、とても疲労していた。常勤スタッフの支えになるためにも、周辺業務は極力終わらせたいと思うが、結局、自分も次から次へと与えられた業務に振り回されてしまい、周囲を気遣うことすら出来なくなっていった。

(研修では当時の話もすることがあります)

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そんな時、とうとう一番若いスタッフが倒れてしまった。みんな顔色は悪かったが、思えば一番顔色が悪かったかもしれないと後になって反省した。疲れていようと、顔色が悪かろうと、とにかく次々と来る手術に対応し、患者さんの命を救うために必死になって働き続けたスタッフが結果として、入院してしまうという悲しい現実だった。自分たちはいったい何をしているのか。。。と考え、自分も倒れないうちに一旦仕切り直そうと決めた。

ただ、当然ながら、メンバーも揃っていないのに、直ぐには戻れなかったが、現状の危機感をリーダーに伝えることで、他のグループ病院からスタッフが応援に来てくれるということになった。応援スタッフが数名来てくれるだけで、手術室の雰囲気がガラッと変わった。

やっぱり不足人員だけでなんとかしていては、患者さんに対して安全な医療は提供出来ず、スタッフは倒れ、誰も幸せになれないのだと実感したのであった。