看護師社長物語 ~番外編 その9~

 

長年、神奈川に住んでいた両親であったが、現在は香川県に移住している。両親が住んでいるとはいえ、地元でもないし、遠いので香川県には訪問したこともなかったが、優しい姉が両親を気遣って、顔を見に行って欲しいと言ってきた。姉は私に将来的には、介護施設の経営もして欲しい、そこで私に雇ってもらって、ケアスタッフになり、両親も入居させて、自分が担当して面倒をみるというのが夢だという。そういう夢を他の誰からも聞いたことがないが、姉らしい考えに驚きはしないものの、どこまでも優しい人なんだなと思った。

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会社を設立したころに、姉に「友ちゃんのご飯を作ったり面倒みてあげられたらいいのに」と言われた時も、凄い人だなと思ったが、常に家族思いの性格は継続しているようである。そんな訳で、姉の言うことをきかないわけにもいかず両親を訪ねることとなった。事前に気にしていたのは、周囲の環境的なことであったが、それも実際にみて見ると心配にはおよばないほど、環境もよさそうで、何でも揃っていて便利に暮らしているようである。

子育て時代は、自分の性格を変えてまで、子供の将来を考えて行動していた母も、今では自由を満喫しているようであるし、それをサポートする父も相変わらず母に振り回されながらも、心配性を楽しんでいるようであった。少なくとも姉という存在なくして成し得なかった訪問である。