母:敦子物語 Vol.49

家族の恒例行事の一つに、夏休みは大磯ロングビーチに行くというものがあった。朝の渋滞もさることながら、帰りは気が遠くなるほどの渋滞になる。そこで、翌年からは、朝の5時前には出発するようにして、渋滞を避けた。ただ、朝と昼に食べるたべのおにぎりも大量に作る必要があったので、起床は朝の3時頃でそこから大量のおにぎりを作り始めるのであった。開園1-2時間前に到着しても、列の先頭というわけではなかったので、あの当時は本当に多くの人たちで賑わっている場所の一つだったのだと思う。

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おにぎりは移動中の車の中やプールサイドでいくつも消費されるが、やはりそれだけでは面白くないということもあって、露天のポテトやらスパゲッティーなども購入することになる。よく食べ、早朝から閉園ギリギリまで楽しむ子供の姿を見ながら、ガヤガヤとしたプールサイドで過ごす時間もまた良いものであった。

ある時、友がプールから併設のホテルを見上げて「ここに泊まりたい」と言うので、一年で最も高い時期でもあるのだが、ホテルに宿泊したことがあった。入園料からパラソル費用やら宿泊費も合わせるとかなり高額になってしまうこともあり、夕食はホテルのレストランではなく、持参したカップラーメンを食べよう!ということにした。ただ、その当時、部屋にポットはなく、お湯が必要な場合はルームサービスに電話しなければならない。仕方なく、ルームサービスに電話してお湯をもってきてもらうのだが、カップラーメン3個分に必要な湯量ではない。そこで、何度も連絡をすることになり、申し訳ないことをしてしまった。また、唯一残っていたおにぎりも一緒に食べよう!と思ったが、朝から炎天下に置いてあったということもあり、匂いを嗅いでみたが特に問題も無さそうである。そこで一口お食べた途端、蚕のように糸がフワ〜っと引いたので「あっ!腐っている!」と気付いた。

後から思えば笑い話だが、子供の要求にも応えつつ、家計もやりくりするというのは、子育て中特有の苦労なのかもしれない。

Tomomi Naka

Tomomi Naka

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