母:敦子物語 Vol.47

夫は家族をとても大切にする人であるが、特に自分への信頼や守ろうという気持ちは強いものを感じた。高速道路で渋滞中に「トイレに行きたい」と一言いっただけで、それが夫にインプットされてしまい、なんとしてでもトイレに行かせなければ!という思いが強くなったのか、路肩を走る警察にまで渋滞の文句を言い始めるようなこともあった。

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また、明日は朝早く起きて出かけるんだと伝えたりすると、夫が出かけるわけでもないのに、自分より早く起きて、起こしてくれたりもする。というより、起こさなくてはという思いから、眠れなくなってしまうようであった。どこでも眠れる自分にとっては、眠れなくなってしまう夫をかわいそうだなと思いながらも有難い面が多かった。

ただ、優しくて何でも受け入れるというだけではなく、ある時はパチンコに、はまりかけた自分を途中まで黙認しつつも、ある日、静かに自分の後ろに立って「帰るぞ!」と言って、家へ連れ戻してくれたこともあった。奔放な自分を受け入れてくれる反面、行き過ぎる時は引き戻してくれる安心感があったので自由に出来ていたのだろう。