母:敦子物語 Vol.46

夫と友は同じ血液型ということもあってか?性格的に明るい所や歩き方まで似ていた。足の形まで似ていたので二人が歩く後ろ姿を見ると笑ってしまうほどだった。夫はとても明るく、低血圧で朝は気分が上がらない自分に対しても「おはよう!」と大きな声で挨拶してくれたり、冗談や面白いことを言っていつも笑わせてくれたりした。ただ、子供の頃から家族で「笑う」ということが殆どなかったし、冗談を言うという文化も持ちえていなかったため、大半の夫の冗談には気付かないことが多かった。

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すると、友が夫に「お母さんは気付いてないよ!」と言うので、その言葉を聞いて「え?何か言ったの?」と聞き返したりして冗談を台無しにしてしまうことも多かった。そんなことが続いても、夫はめげずに自分を笑わせようと努力してくれるのだった。また、夫は決して自分の誕生日を忘れたりしない。いつも祝いの言葉をかけてくれたり、気遣いが凄い。なのに、自分はこれまた子供の頃に誕生日を祝ってもらうという習慣もなかったからか、誕生日というものを意識出来ない。それは自分の誕生日もそうだが、子供の誕生日も夫の誕生日も同様であった。ある時は「昨日は俺の誕生日だったんだー」と日にちが過ぎてから悲しそうに教えてもらったりして「えー!だったらなんで昨日のうちに言ってくれないのー!」と逆ギレしたこともあった。

明るく、気遣いの人である夫の誕生日を忘れてしまうというのは何十年にもわたって続いたのであった。