母:敦子物語 Vol.44

夫がタクシーの仕事をしながらも、何処でも眠れるという体質ではなかったので、睡眠不足でかなり辛そうだった。腰痛にもなってしまったり、このまま同じ仕事を続けるのは体力的に難しいと感じていた。そんなこともあり、新聞の求人欄や折り込みチラシなどは常にチェックして、夫に合う仕事があれば転職して欲しいと思っていた。

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そんなある日、病院の庶務の求人を新聞で発見した。夫に話してみると自分には無理だと言うのだが、トライしてみないとわからないよと、まずは履歴書を送るだけでもと強引にすすめた。すると書類選考から面接試験まで通過することが出来た。面接試験は数も沢山いて、同様の仕事の経験者もいたようで、本人は自信なさげなことを言っていたが、コミュニケーション能力が高いのできっと大丈夫だと信じていた。結果、最終選考も通過することが出来、採用が決まった。家から車で20分程度で通える場所でもあったし、規則正しい仕事になれたということにホッとした。

新しい職場は、大きな組織だっただけあって、福利厚生もしっかりしていたので、契約施設も沢山あり、温泉施設なども利用することが出来、お正月には義母や親戚と一緒に宿泊しにいったり出来た。大きな組織の有難さを夫の転職を通じて知ることになっていったのであった。