母:敦子物語 Vol.43

姪っ子や、甥っ子、友人の子供など含めて、子供からよく懐かれた。よく話を聞いたり、楽しませることは自分の子供にもしていたことだが、それ以外にもたまに泊まりに来る子などには、好きな食べ物を作ったり、子供扱いせず大切におもてなしをするということをした。ただ、何もかも受け入れるわけではなく、自分の家庭におけるルールは伝えたり、間違えたら注意したりもするのだが、それでも子供は喜んだ。

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ある時、友人の子供が遊びに来たので、スーパーでその子と一緒に、好きだという食材を買ったり、家に戻ってきてからも子供扱いせず、話をしたりしていると、普段ない楽しさだったのか、とっても喜んだ。そんな時に、その友人が子供の事が心配になったのか電話をかけてきた。子供に変わって欲しいというので、変わると「大丈夫?寂しくない?」などを聞いているようだったが、その子が「楽しい!敦子さんの子供になりたい!」と言ってしまった。もちろん、本心から思っているわけではないだろうし、親にその時の楽しさを伝えたかっただけだったのだろうが、友人は大きくショックを受けてしまったらしく、電話を切ってしまった。

子供には親が一番なのは当然なのに、ほんの1日遊びに来た子供が言った言葉で、それほど怒らなくてもと思ったが、帰宅する予定の日になってから友人が「もう敦子さんの子供になれば」などと言うので、その子は泣いてしまったのであった。こういうことは親戚の子供にもあったので、親戚だから、友人の子だからということで可愛がっているのに、子供が懐くと、その親があからさまに面白くないという態度を自分にではなく、子供に出す。親としての自信があれば、そんな言葉で子供を傷つけなくても良いのに。。。とも思ったが、そういうことが続いてからは、極力、子供を可愛がる時には注意するようになったのであった。