母:敦子物語 Vol.35

高校 3年生になった直は、少しずつ親離れをしていっている様子だった。それまでずっと自分の側を離れなかったのだが、これも成長の一歩とはいえ、少し寂しい気持ちでもあった。スーパーのレジや喫茶店でバイトをして、帰宅も徐々に遅くなっていった。ある休日、直が図書館に勉強をしに行くと言ってでかけた。その時は、気付かなかったが、どうも家の中の様子に違和感を感じて、直のタンスを開けてみてビックリ!洋服がほとんどなくなっている。

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慌てて、行くと言っていた図書館に行ってみたが、そこに直の姿はない。これがまさかの家出だったと知った時はショックだった。ただ、バイト先や友達のことは把握していたので、直ぐに発見することになるのだが、なんでわざわざ家出なんてするのか。。。と悲しかった。これも幼い頃からずっと自分をサポートしてくれて、中学生まで反抗期も全くなく、明るく優しく育ってきた子供のすることなんだなと思うと、子供の成長や気持ちの変化を掴むのは難しいと感じたのであった。

小学校低学年の友は、そんな時も冷静にじっとことの成り行きをみていた。