母:敦子物語 Vol.28

友に関しては、保育園に行くのも、本人が行きたいというので行かせたのだが、流石に自分で行きたいと言っただけあって、行くのを嫌がるようなことはなかった。また、保育園のお迎えにお店のお客さんとみんなで車に乗って音楽をかけながら迎えに行ったりと派手なことをすると友は「迷惑だから音を小さくして」と大人びていた。また、お迎えの時間に少し遅れてしまったりしても、泣いたりすることもなく、大人しく待っていてくれた。子供も必ずくるという安心感があったようだ。子供が安心して自分を待つということは嬉しかった。自分が子供の頃は、両親に対してこんな安心感は全く持てていなかったからだ。

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子供は、小さくても、どんどん意見も言うようになるし、曲げないことは一切受け付けない性格に育っていった。ある日、店のお客さんが「友はなんのパンが好きなんだ?」と聞いてくれて友が「チーズロール!」と答えると、東北出身のお客さんだったので訛りがあり「ツンズロールだな」と聞き返す。すると「チーズロール!」とまた子供が回答しなおす。お客さんは「あーツンズロールだろ」というと「違う!チーズロール!」と答える。その繰り返しを10回くらいしているのを笑って見ていたのだが、最後のほうは訛りを理解出来ない子供が「ちーーーがーーーうーーーー!」と曲げずに血管を浮きだたせて話していた。

また、友は食へのこだわりが強かったので、大人でも辛くて食べられないようなカレーライスを店で注文して朝から汗をかきながら辛口カレーを連日食べる姿を見ながら、変な子だなと思ったりもした。どちらかマイペースで融通がきかない友と、中学生になっても親にべったりで反抗期もなく親を助ける優しい直。日々、子育てをしながら子供の成長とともに出現する出来事を楽しんでいた。