母:敦子物語 Vol.23

子供の性格とは、こうも違うものかというほど、直と友の性格は違いがあった。育て方の要素もあるが、持って生まれた性格もあるということを実感していた。直の考えそうなこと、行動はおおよそ判断出来ていたし、心の優しい親思いの子で、何かあっても常に自分に向きあって助けようとしたり、助けて欲しいことがあれば、ストレートにそれを求めるような部分があった。一方で友は我が道タイプで、自立出来るようにと育てもしたが、それ以上に自分の思ったように進んでいくという雰囲気があった。

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それを象徴する出来事は、子供が3-5歳の時に、海に行った際、子供を浅瀬で抱いて海に投げ落としてみるということをした時のことだった。直は水に顔がついた瞬間に驚き泣いて手足をバタつかせたので、水を飲む前に抱き上げた。友は同様のことをすると、泣きもせず、水中で立ち上がり、目を開けて、砂浜に向かって歩き始めたのである。これには驚いて抱き上げたものの、同じことをしても反応が違う二人の娘であるが故に、育て方にもより注意していかなくてはと思ったのであった。

身体は小さいのに、一人の人間として扱っていくということの難しさと、個性を生かしながらも自立させていくことを、より強く意識したのであった。