母:敦子物語 Vol.7

医院の院長と奥さんは時々喧嘩をしていた。その度に喧嘩をしていた両親のことを思い出した。喧嘩の内容はそれぞれの両親に対する贈り物が平等ではないことなどが多かった。奥さんからすると、何故院長は自分の親には高額の品物を送って、何故奥さんの親には同等の物を送らないのか?そういった内容が聞こえてくるたびに、結婚しても、お互いに両親はいるわけで、片方にばかり不公平な対応をしたら喧嘩になるんだなと学んだ。

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また、診療の介助では、男性に騙されてしまった女性達のいきさつなど、詳細に聞いていたこともあり、男性に騙されるとはどういうことなのか?などについてもよく考えさせられた。恋愛のもつれ、人のマイナス感情などからくる憎しみなどを聞いているうちに、自分は男性に騙されたりしたくない!という感情もわきあがった。

ある日、看護学校の同級生が、友人の男性二人とバイクでツーリングに行こう!と誘ってくれた。すでに男性に対して警戒心が強くなっていたこともあり「大丈夫かな?何かあったら走って逃げよう!」という気持ちが先行し、会話もあまり耳に入ってこず、中々楽しい気持ちになれず、結局最後まで気楽に話すことすら出来なかった。

ただ、後から振り返れば、トイレに行くタイミングまで気を使ってくれて、笑顔のたえない爽やかで良いお兄さん達だったなと思う。

※母の子供の頃の写真が手元になかったので、私の幼少期の写真を使用。