潜在看護師

起業を決意し、何を考えたかと言うと「潜在看護師」(看護師免許を所持しながら、看護師として勤務していない人)の掘り起こしには研修が有効だということ!実はビジネスの立ち上げ当初はこれが絶対に有効だと考えていた。

しかし、潜在看護師なんて誰が言葉を作ったのか、わからないが、この考えが間違えだということに起業してから気付く。昨年、これに気付いたときは愕然とした。

潜在看護師はいない。

いや、厳密には免許を所持していて、勤務をしていない人はいるだろう。しかし、この人達を潜在看護師として、掘り起こせると思っているところが若干思い違いだったように思う。看護師は不足している。しかし、免許を取った看護師の現状は何も変わりない。結婚をし、出産をし、結婚した相手の収入と、自分の感情によって、勤務をしたりしなかったりするだけだ。

例えば、看護師の仕事に疲れを感じはじめるのが、責任も重くなってくる経験6年目~10年目だとすると、そこで丁度女性が結婚や出産を迎える年齢とビンゴする。その時に、結婚相手の収入によっては、仕事の復帰を余儀なくされる場合もあるが、そうでないケースも多い。そんな時、研修をやります!と言っても勤務に疲れ、仕事場よりも、自分の子供を育てる楽しみを重視出来る環境にある人が仕事に復帰するだろうか?

私は懐疑的である。

そもそも、研修をしたから、職場に復帰するのではなく、研修などしなくても復帰しなければならない人や、よほど家庭を置いてでも看護師として勤務することが好きな人は復帰しているのだ。

復帰しなくても、十分裕福な人、職場を嫌いになった人などは、研修を開催されたところで復帰はしないのだ。別にスキルが心配で復帰しないというわけではないから。もちろん、中にはドンピシャで「研修があってよかった。安心した」という方はいる。しかしこの方々は、研修がなくてもいつか復帰していた人達だと思う。

なぜなら。

注射出来なくても、採血出来なくても看護師はどこでも勤務出来るのだから。