看護師社長物語 Vol.42 ~青年期~

図書委員をしていると、1年に1回は生徒からリクエストのある本を購入したり、図書委員の趣味も含めて、図書館の本を問屋さんに購入しにいくという機会があった。自分の欲しい本も1割引で買うことが出来るという何とも楽しいイベントである。

私は率先して、図書委員の中でも「購入係」になった。自分の選んだ本が図書室に並ぶのかと思うとそれだけでもワクワク出来る。早速、家に帰り母に告げる。

「本の問屋に行くことになったから、どの本でも1割引で買えるんだよ!」

そう言うと母は

「せっかくだから、広辞苑をかってきて!買おうと思ってたから」

と言われて、1万円を渡された。

中学生の私が1万円を持つということだけでも、相当テンションが上がる。ましてや1割引なんて何だか大人っぽい(笑)

問屋さんに行くと、そこは本の山(当たり前だけど)昔から本は好きだった(漫画含む)私としては遊園地に行ったくらいの興奮であった。そこで学校の本を選んだり、生徒からリクエストのあった本を探したりして、ほぼ仕事は終わり。最後に母に頼まれていた広辞苑を探す。

そこで発見!しかし、広辞苑はいろいろな大きさがあり、5千円程度のものもから1万円程度まで様々。悩んだ私は1万円渡されたということは1万円の広辞苑かな?と悩みぬき結局、もの凄く重たい(今思えば電子辞書にすっぽり入っているのに)広辞苑を抱えて、母から預かった1万円を購入。1割引だったので1千円バック。

一緒に問屋に行った図書委員の人たちからは、「すごーーいそんなに大きいの買うんだーー」と言われ、何だかちょっといい気分に♪

とっところが!

家に帰って、母に購入した広辞苑を見せると…唖然としている。

その後「何でこんな大きいの買ってきたのーーー」などと怒られることに…そう。やはり5千円程度の使いやすい広辞苑を求めていたらしい。それを巨大な広辞苑がうちにやってきたことで、「使い勝手の悪い、高い品」になってしまったのだ。

その後も誰かに開かれるということは殆どなかった可愛そうな広辞苑。

今もまだ実家にあるかな…(笑)

【本日の茅場町】

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