看護師社長物語 Vol.33 ~幼少期~

美容室へはいつも一人で行っていました。

私は自分で美容室を探して、いろいろな場所を試すのが大好き!髪型は殆ど毎回

「マッシュルームカット」

でしたが(今はこう呼ぶのか不明)それでも一つの美容室ではなく、いつも追い求めていたのです。自分の本当に気に入るマッシュルームカットの店を。母は美容室へ行くお金は事前調査さえしておけば、きちんとくれたので、若干の値段の幅は気にせず探索することが出来ました。

ある時は、デパートの中に入っている美容室、ある時は近所の小さなお店、又ある時は自転車で30分ほど離れた隣町のオープンしたての美容室などなど、とにかく2ヶ月に一度美容室を捜し求め、あっちこっちに行きました。

ある日、友人が「うちのお母さんは昔、美容師だったんだよ!」といい、いつも自分のお母さんに髪を切ってもらうということを聞きました。そこで、

「私も切ってもらいたい!」

と、いつもの試したい願望が沸き起こり、友人にお願いしてみることに。そうすると、そのお母さんは髪を切ってくれるということになりました。私はタダで切ってもらうわけにはいかないと思い、値段を聞くと500円でいいというのです!!!

これは、もちろん友人のお母さんの優しさ価格なのですが、私は500円で試せるなら最高だ!と思い早速、髪を切ってもらいに友人の家へ。家の中でも本格的な道具のあるお母さんは、サッとクビ回りにタオルやシートを巻き、準備万端。美容室と違うのは、目の前に大きな鏡が無いというくらいでした。

髪を切ってもらうと、仕上がりがかなり満足!髪を洗ったり、ブローをしてもらうことは出来ませんが、カットだけなら他の美容室と何ら変わりません。気に入った私は、即友人のお母さんに直接交渉。

「毎回髪を切ってもらえませんか!」

というと、快く承諾してくれました。この当時、カット・シャンプー・ブローの子供価格でも2000円~3000円が相場でしたので500円というのは激安です!しかも仕上がりは何ら問題もない。もちろん私は美容室で行われる様々な儀式も大好きでしたが(シャンプー時の顔へのタオルかけなど)金額を比べたら、無駄なサービスだとさえ思えてきました。それからは中学生になるまで、ずーっと友人のお母さんに髪を切ってもらい続けました。

別にお金を自分で払うわけでもなかったので、不要でも心地よいサービスを受け続けることも可能でしたが、散々いろいろな場所でカットをしてきて、無駄なサービスより効率化と価格の重要性を実感し、それに気付いた自分を少し誇らしく思っていました。

サービスから得られる効用と価格を比較する力がついたのも、この一件以来です。