看護師社長物語 Vol.31 ~幼少期~

小学校5年生の学芸会。私は先生に『夕鶴』をやって欲しい!とお願いしました。担任の先生が演劇の担当になっていて、題材を探していたからです。先生にやって欲しいというのも、もちろん?私が主役の「お通」を演じたい!という気持ちもあったから!

学芸会は、生徒の希望でいろいろな出し物に振り分けられます。吹奏楽の分野にいく生徒もいますし、演劇もいる。私は毎年、演劇を選んでいました。かなり演技をするということには興味があったんだと思います。

担任の先生が顧問となる演劇には、多くの生徒が集まっていました。演目は『夕鶴』と発表され、いよいよ役決め、係り決めとなったのです。それぞれに台本が配られ、大道具や小道具含め、全て生徒の中から決めていきます。そして、最終の「お通」を決定することになりました。

お通希望者は5名。

それぞれが、先生に指定されたセリフを前に出て演技します。そう。まさにオーディション!途中で5名から3名に絞る時には、他の生徒の拍手投票で決めました。そこは何とか無事に通過!もうドキドキしながら、お通の役を獲得するために演技をしました。次に3名から2名への絞込み!

ここも何とか無事に通過…いよいよ最後の一騎打ちです。そこでの最終は先生が決定したのです。生徒の反応は五分。先生は自分の担任。演目は私の提案。ドキドキしながらも自分に優位なはずの条件を思い出し、結果を待つ事に!

両者の演技が終了し、先生からの結果発表!

そこで、私は落選しました…(涙)理由は、私のお通はとても元気!外で遊ぶことの多い私は日焼けも凄い。ハキハキしていて、イメージがあっていないとのこと。しばらく納得出来ませんでしたし、ボーゼンとしました。お通をやりたくて、提案した演目が結局は他の人が演じることになるなんて。

まーそれでもしょうがないか…といつしか受け入れるようになり、この時の私は変に役につくくらいなら、舞台裏でいい!と半分スネモードで大道具係へ。しかし、練習が始まってすぐに私の気持ちは変化したのです。

お通役の彼女が、とても夕鶴のイメージにはまっているんです!色白でいつも貧血で倒れてしまうようなタイプ。尚且つ練習の時から白い着物を自前で持参し、当日の衣装も自分用の白い着物に黄色の帯を持ってきました。そこで!自分がやるべきではなかったんだなーと納得。

私が、もしお通の役になっていたら、白い着物なんて持っていませんでしたし、倒れそうなお通というより、野山を駆け上ってそうなお通。それではイメージが全然わかない。先生の選択は正しかったなーと未だに思います。当日の舞台も大成功で、身を引くことでも得られる満足感を体験しました。

どんなにやりたい役でも手にすることが出来ないこともある!と知ることでポジションにマッチしているか、していないか?ということも含め手に入らないから腐ってしまわない自分を体験することが出来たんだと思います。それもこれも、この翌年、とうとう主役の座をとれたからだな!と実感しています。自分にあった役では、自分にも出来ると知ったことは人生諦めない中ではとても重要な要素ですね♪