看護師社長物語 Vol.26 ~幼少期~

両親共働きの鍵っ子で育った私。よく、そういう環境だと「寂しいでしょう」とか、「可愛そう」なんて思う人がいるが、それは子供によって解釈が様々であるので、一概に

鍵っ子=寂しい

というのは間違えだと思う。

現に私は寂しいと思ったことはない。夜には全員揃うので、それまでの時間が私に唯一家の中で好き勝手に出来る時間だからだ!観たいテレビがみれるのも、両親が帰ってくるまで。それはもう楽しくてしょうがない♪冷蔵庫を開けたり閉めたりしながら食べ物を探したり、アルファベットチョコをA~Zまで並べて食べてみたり、アニメを観たり、家の中を誰に気兼ねなく好きに使えるなんて最高に楽しい。

夜になれば、親の指定のテレビをみたくなくても観ないといけない…基本的には夕方には家族全員揃うので、夕方のニュースのあと、野球のシーズンなら父が野球しかみないのでひたすら野球。その後はまたニュース。後は興味の無いドキュメンタリーとか。しかし、子供の柔軟性とは恐ろしいもので、それでもそれなりに楽しめるようにはなるのだ。でも、特別声を出して笑えるような番組は殆どみられなかった(ひょうきん族も、たけし城も、元気の出るテレビも夜に親が居ない時しかみれなくて残念)

故に、朝から好き勝手出来る夏休みは大好きだった。一日中テレビを見ていてもいい♪外に遊びに行っても行かなくてもいい!夏休みは8時台からアニメ。妖怪人間ベムやらチキチキマシーン猛レースやら小さなバイキングビッケなんて、もう大好き!この頃は連続してこれらのアニメが放送されていたので、夢のような時間を午前中は過ごす。

母は昼食時に45分ほど帰ってくるので、その時間だけきちんと準備して待っていれば怒られることもない(要領もよかったんだな)しかし!一度味噌汁を作って待っていた私に母は激怒。その理由。

味噌汁がしょっぱい!

通常、小学生が試行錯誤で作る味噌汁の味付けに怒る親なんて珍しいと思うが、うちは違った。まずいものを作るくらいなら作るな!という感じ。たまたまこの日は、テレビを観過ぎで母の戻る時間ギリギリに味噌汁作りを開始!急いでいたので、味見もせずに出してみた。

それが失敗だった…

焦る私…もし、理由を聞かれて午前中ズーっとテレビを観ていたなんてことがバレたらテレビ禁止になりかねない。そこで!「しょっぱい!」と怒る母に「実は塩を入れてみた!」と機転をきかせて?こたえる。すると話の方向は「何故味噌汁に塩を入れたのだ!」となっていき、味噌汁に塩を入れたことだけを怒られる。

セーーーフ

味噌汁に塩を入れることは、たまーにあったのに、今まで怒られなかったので、多分この日に限って多くなってしまったんだろう。しかし、これがきっかけで塩は必要ないことも分かったし、尚且つ午前中の行動にも触れられることなく、全ては丸く収まる!夏休み最大の危機を乗り越えたのだ。

この一件依頼、味噌汁の味と、作る時間のタイミングには充分に気をつけるようになり、私の至福のアニメタイムは誰にも邪魔される事なく夏の間アニメをみ続けることが出来た。