看護師社長物語 Vol.21 ~幼少期~

転校してからの自分を「随分小さい人間になったな…」と思っていた。以前はのびのびとしていたなーと窮屈な気持ちになることも多かった。

しかし、転校後の生活が決して一般的な「大人しい子」の生活だったわけではない。でも心はどこか窮屈に感じていた。多分、地元を離れた人は感じるのではないだろうか。途中までの歴史が無いため、何だか大きく振舞えない。居場所が無い感じ。

と、思う反面、あのままで行ったら、手のつけられない、やんちゃっ子になっていただろうから、これで良かったのかもしれないけど(笑)

ある日、そろばん教室に通っていた私は、そろばん教室のトイレの窓が下の方についていて、そこを開けると外の廊下に繋がっていることを発見!そこで、窓を開けて体を通すと何と外へ抜けられるではありませんか。

その日以来、「脱走」を時々実行することになりました。まず、そろばん教室に行き、出席印をもらう、そして皆が問題を開始し、分からない人は手を挙げて先生に質問するという時間になると、かばんを持ってトイレへ行く。そして脱走!今の時代なら、結構そろばん教室でも問題になっていたと思いますが、その当時の小学生はかなり多く、そろばん教室に通っていたため、生徒一人一人なんてきっちりチェックされていなかったと思います。

凄い時代もあったもんだ!

脱走は結局エスカレートし、出席印をもらわずに脱走する日もあったりして(だったら初めから行かなきゃいいんだけど…)最後は親にバレてしまい、こっぴどく怒られることに(そりゃそうだ)

ただ、未だに思うのは、小さくなってしまった自分を、どうにかして自由にさせようと、必死に抵抗していたんじゃないかな?と思うのです。(言い訳ともいいます)教室に入り、タイミングをみて、トイレへ行き、外へ出る!というだけのことなのですが、閉塞した中で何か開放感を得られるような、画一化された中にいたたまれない感情が湧きあがっていたような(オーバーともいいます)気がします。

そろばんは結局この時、4級までしか取得出来ず辞めてしまいました。しかし、この後商業高校にて短期間に2級まで取得。

母曰く「あの時のお金は無駄だった…」

本当に申し訳ない!しかし、水泳のさぼり方はもっと高度だったんですよ!母上!

つづく。