看護師社長物語 Vol.13 ~幼少期~

銭湯に行くことが、クラスの中でブームになったことがありました。学校が終ると一度みんな帰宅し、夕方になると、銭湯の前に集合します。小学校低学年の子供が数名でに押しかければ、そこは必然的に大遊技場と化します。大体毎度2-3時間コース!タイルの上に石鹸をつけて滑って遊んだり、湯船に誰が一番長く入っていられるか競争したり、脱衣所にあった「ぶらさがり健康器」で鉄棒もどきの運動をしたり(今思えば危険かも)と銭湯内にある全ての設備をふんだんに使用し、遊んでいました。

女子から始まったこのブームも、いつしか男子へと伝播し、銭湯前には男子も集合するようになっていました。中では当然別々なのですが、湯船に入りながら、男湯と女湯で会話をしたりすることも子供ながらの楽しい一時。

ある日、「どちらが早く銭湯から出てこれるか競走しよう!」と、男女で競争することになりました。ルールは2つ。

★全員が同時に出てくること

★全て洗ってくること(頭を洗わない、湯船に浸かるだけというのは無し)

ここで、女子の作戦としては(思えば何ともバカバカしいけど)「はやはや戦法」でいこう!ということに決定したのです。この「はやはや戦法は、女子で考えた相当な優れ技?で、

1)頭からお湯をかける

2)シャンプーで頭を洗う

3)泡だった頭のまま、体を洗う

4)再度頭からお湯をかけ、一気にシャンプーと石鹸を洗い流す

という、通常なら頭と体へ別々にお湯をかける手間を一気に行うことで、大幅な時間短縮になるというものでした!(やぱりちょっとおかしいな…しかし当時は真剣)

アイスをかけた戦いはスタート!

当然?の勝利を女子はこの作戦のお陰でおさめました☆

しかし、男子は銭湯に入る前は、とてもやる気で、はりきっていたのに、出てきた時には、のんびりとして、全員が戦いのことなど忘れているようでした。女子は全く訳が分からず「負けたんだからアイス買ってね!」というと「分かってるよー」との返答。

・・・

ますます訳がわかりません。悔しがるでもなく、全員が楽しそう???そこで、男子に理由を聞くと、何とも衝撃の答えが!

「はじめは皆で急ごうと思っていたんだけど、お風呂に入ったら気持ちいいし、せっかく皆で来たんだから、急がずにゆっくり入っていこう!ってことになったんだよ」

なっ!なんと大人な発言…

アイスをおごってもらうのも恥ずかしい気持ちになりつつ(しっかりおごってもらいましたが)「楽しむ」ということの素晴らしさを別の視点から、男子に教えてもらうことになり、これ以降、男子の発想に一目置くという大きなきっかけとなりました。

この後、数日で銭湯ブームは子供達の中から消え去ることへ…

Tomomi Naka

Tomomi Naka