看護師社長物語 Vol.3 ~幼少期~

親に対する安心感は子供の頃から強かったと思います。

ある日、保育園のお迎えにいつまで経っても母親が来ない。友達は全員帰宅してしまい、私だけが先生一人と残ることになりました。それでも「親が迎えに来ない」という観念はまったく無かったので、安心して保育園の中で遊んでいました。時間はどんどん過ぎていき、外は真っ暗になりました。「先生も帰りたいだろうな…」なんてことばかり考え、申し訳ない気持ちで、自分の親を待っていると、友人とともに車で保育園の中まで入ってきて、

「ともー」

なんて大声で私を呼ぶ母親登場!私は嬉しさよりも「まずは先生に謝ってくれー」と思いながら恥ずかしい気持ちになりました。迎えに遅れたことを怒ったり、泣いたりした記憶はゼロですが、この時ばかりは親に怒りたい気持ちで(いや、本当に怒ったかも)人に迷惑をかけるなんて!とカリカリしていた私。遊びに行っていて迎えが遅れたようでしたが、絶対に迎えにくる!という信頼がある分、私より、まず他人である先生に対して謝って欲しかったんだと思います。子供ながらに、自分の親の社会性には時折、懐疑的でした(笑)

そうは言っても、私自身、保育園ではいたずらをして怒られることがありました。反省の色があまりみられない私に(反省していたつもりでも泣いたりしないので可愛くなかったのかも)ある時、罰が与えられました。いたずらをした三人が、教室に立たされていたのですが、先生が居なくなると、私だけ机に腰をおろし、きちんと立っている二人の横でおしゃべりをしていた時のことです。

教室に戻ってきた先生は、私の態度に更に怒り(それはそうですよね)お昼ご飯を下級生の部屋で食べなさい!という罰をいいつけました。私は自分の教室から椅子とお弁当を持って、下級生の部屋へ行き、自分より小さい子たちと一緒にお昼ごはんを食べることに…

今でも椅子を持って下級生の教室に入る瞬間の嫌だった気持ちは覚えています。が!教室に入ると上級生がきたことで、結構盛り上がり、相当楽しくお昼ごはんを食べることが出来てしまったんです。保育園での1年は相当違いがあるので、下級生も「お姉さん」扱いをしてくれたお陰?こんな罰ならむしろ歓迎♪とばかりに、下級生と盛り上がる私の姿に、後から見に来た先生も言葉無く帰っていきました…

人見知りが激しい割りに、いざというと度胸が出て、誰とでも話が出来るようになったのはこういうことがきっかけなのかも?